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街と人を笑顔でむすぶ、魔法のパンマルシェ よつばBakery

街と人を笑顔でむすぶ、魔法のパンマルシェ

「パンマルシェ」は、宮城県内や近隣県のパンやお菓子、ハンドメイド雑貨などのお店が多数出店し、SNSやクチコミで話題のパンを一度に味わえる人気イベント。岩沼をはじめ泉、多賀城、大河原など仙台市周辺や仙南エリアで月に2~3回開催され、最近では福島、山形などの隣県にも展開し話題を集めています。

よく晴れた暖かなゴールデンウイーク、新緑のまぶしい岩沼市役所前広場で開催された「パンマルシェ」はたくさんの来場客で賑わい、お目当てのパンを頬張る人やこだわりのコーヒーを楽しむ人、シャボン玉で遊ぶ子供たちの笑顔があふれました。

イベントを主催し、会場の運営や出店者のフォロー、来場者への対応と大忙しのよつばBakery 平間香織さんに、「パンマルシェ」に寄せる思いを伺いました。

株式会社よつば 専務取締役 平間香織さん

「美味しくて安心安全なパンを家族に食べてもらいたい」という想いからパン作りを始め、国産小麦や天然酵母にこだわった「よつばBakery」を2015年にオープン。2018年より人気のパンやお菓子のお店が集まるイベント「パンマルシェ」を主催し、地域の交流の場づくりに取り組む。

観光地にはない触れ合いを楽しめる場に

人気のパンマルシェ、お客さんも出店者さんも一緒に楽しむフレンドリーな雰囲気ですね。海外からの観光客も楽しめそうですか?

このイベントは出店者さんや来場者さんのつながりが濃くて、お互いに助け合ったり、私もすごく助けてもらっています。そういう雰囲気の中でみなさん楽しんでやっているので、海外の方に来ていただいても問題ないと思います。出店者にも外国人の方がいますが、みなさんイベントに慣れていて言葉が壁にならないように何かしら用意していますね。スマホを使ったりして会話は成り立ちますし。海外の方は、こういう雰囲気はどうでしょうか?

台湾などではこういう屋台とかにぎやかな雰囲気が好きな方、多いそうですよ。

来てもらえれば、美味しいものを食べてゆっくりできる場所なんだって、分かりますよね。海外の方にも大きな観光地にはない触れ合いを楽しんでもらえたら嬉しいです。

町の集会所からはじまったコミュニティづくり

以前は岩沼駅前で開催されていましたが、ここ市役所前広場は広々として芝生もあって良いですね。

駅前だと車通りも多くてお子さん連れだと目が離せなかったのですが、市役所前広場は柵があるので安心して遊べるのが良くて、ここで開催したかったんです。親に連れられて行くイベントって、どうしても子供が我慢を強いられるので、子供もシャボン玉をもらって遊べたり、お母さんが買い物している間にお父さんと芝生で遊んだりして、親も子供もイベントを楽しめる環境を作りたかったんです。また市役所前は、人通りが多いと何かやっているのかな、賑わっているな、とイベントに気づいてもらいやすい利点もあると思います。

パンマルシェはいつ頃から始まりましたか?

最初のパンマルシェは8年前に開催しましたが、元々はコロナ禍前に(岩沼市)里の杜の噴水公園と市民会館で開催した雑貨メインのイベントが始まりでした。小人がお客さんを出迎えて、お客さんにも小人になって楽しんでもらうというコンセプトのイベントでしたが、その後、公園のイベント利用が難しくなってしまったので、市役所前広場でできたら良いなと。芝生のきれいな広場なので、「土日に人が集まる場所にしたい」と提案したところ、関係者の方々にもご協力をいただき、開催が実現しました。

どんな思いでイベントを始めるようになったのですか?

元々は、私の子供が幼稚園に通っていた頃に、子供を幼稚園に預けている時間にママたちで何かやれないかと思って、平日昼間にママたちが集まって交流できる小さなイベントを集会所で始めたんです。私がパン教室をやったり、マッサージができる方がベビーマッサージ教室をやったりするお楽しみ会的なものが、人が集まるコミュニティの始まりで、そこから少しずつ大きくなって現在の活動につながっています。

人と人をつなぐイベントで地域を元気に

小さなコミュニティからはじまった活動が、大人気のイベントになりましたね。

8年ほど続ける中で、チラシデザインが認知され、パンマルシェが知られてきたことに手応えを感じています。よつばBakeryという名前も少しずつ知っていただけるようになって、来場者さんから「次はいつ?」と期待の声をいただけたときにやりがいを感じます。

自分の「やりたい」という思いにこんなに人が集まってくれて、涙が出てきますね。賛同してくださるお店の人、ここに来てくれる人、協力してくれる人たちに集まってもらえることはかけがえのないものだと感じています。

出店者さん同士のつながりも生まれそうですね。

各地のイベントで毎週のように顔を合わせているので、出店者さん同士がとても仲が良くて、お釣りの両替や忘れ物の貸し借りとか、お互いに助け合っています。この強いつながりは他のイベントにはないと思いますし、主催者としても運営しやすくて助かります。

それに、他の出店者さんの美味しいパンを食べたり、生地の配合などを教えてもらったりして自分のパン作りの改良のきっかけにもなっています。最近、パンの生地の配合を少し変えて柔らかくなったんですよ。

あ、わかります! あんバターのパンが柔らかくなっていました。

毎日食べてもらいたいっていうのがあったので、油分を控えていたんですが、スーパーに置いてもらうと翌日、翌々日に食べることも多くなるので、それでも美味しく食べてもらうために柔らかい方がいいかなと。それで出店者さんに聞いたんですよ、どうやって柔らかくするの?って。生地の配合を教えてもらったりして、いろいろと試しながら考えて。勉強になりますね。

来場者は岩沼近辺の方が多いでしょうか?

アンケートを見ると来場者の3.5割が岩沼市外からで、仙台ナンバーの車も多いです。よつばBakeryや出店者さんのSNSで発信したり、仙台のタウン誌やWebポータルでも取り上げてくれて、仙台の方や、県外から来ている方も結構いますので、例えば飲食店マップを置いてご飯を食べて帰ってもらうとか、このイベントをきっかけにもうちょっと岩沼を巡っていただけるとすごく良いなと思います。今は私はイベント運営だけで精一杯なので、なかなかそこまで行かないのが現状ですが、ぜひこういうイベントを観光物産協会さんや岩沼市さんで使ってもらえたらいいなと思っています。

これからのパンマルシェ

これからの目標などはありますか?

回数を重ねると、毎回同じではダメだとわかってきますので、岩沼の特産品を取り入れたり、新しいことをやれるような仕組みを作っていきたいと思っています。あとはやめないで続けたい。続けるって大変ですけど、意義はあると思います。

以前、岩沼のリンゴを使った企画がありましたが、商品数が揃わなくてすぐに売り切れてしまったので、今度は商品を増やしたり、農家さんに協力してもらったりしてリベンジしたいですね。

店舗数を増やしたり、イベントの規模を大きくしたりする予定は?

この会場でも、店舗をもっと増やすことはできるんですが、今回のように座ってゆっくりしたり、子供たちが走り回ったりする場所があるのはすごく良いなと思ってます。今回は子供にシャボン玉をあげたり、レジャーシートを貸し出したりしましたが、毎回いろんな楽しい企画を続けられたらと思います。みなさんのご意見がすごく良いヒントになっていますので、こういうのがあったらどうか、とか、アイデアがあればぜひ教えていただきたいです。

 

人との距離を自然と縮める平間さん。その飾らない人柄がまわりの人を笑顔でつなぎ、来場者も出店者も心地よく過ごせる空間を作り出していました。宮城県外にも進出する人気イベントに成長した今も、「パンで街を盛り上げたい」という思いはずっと変わらないまま。秋には「岩沼市民マルシェ」とコラボしたイベントも計画中とのことで、今から期待が膨らみます!

ライター: 西耶特(チエッテ)

名取市出身、岩沼市在住。記事を書かせてもらうたびにもっと地元が好きになるという幸せに感謝です。

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